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｢KIPEKAPEKA｣は遊玄社の女優と音楽家が企画した舞台劇です。
テンバ・タナとともに｢白頭鷲と少年｣の音楽を担当し出演もした豊岡久美香が
自らの子育て体験と関矢幸雄氏の｢素劇｣の演出手法に触発され、乳幼児から
観劇できる舞台創りを目指し構成・演出した作品です。

一人の女優と二人の音楽家がコンゴの音楽と布を自在に使った身体・舞踊表
現で不思議に満ちた蝶の生態を描いて行き、言葉を未だ獲得していない年齢
層をも含めた鋭く柔らかい子どもたちの感性を揺さぶることができたらと考えて
います。

アフリカ・コンゴの音と布でつづる生命(いのち)のおはなし　豊岡久美香

身近にあるものを自在に使い 何かに見立てながら広がる子どもたちの「ごっこ
遊び」の世界。 特別なものがないからこそ遊びの世界は その自由な発想と想
像力で無限に広がって行きます。 小さな子どもたちと日ごろ接しながら その
発想の面白さを舞台にしてみたいと思い続け生まれたのがこの作品です。
KIPEKAPEKAはアフリカ・コンゴの言葉で「蝶」を意味します。この作品は身近に
ある【布】と身体の動き、音楽によって蝶の不可思議な生態を表現して行きま
す。
コンゴに古くから伝わる楽器や音楽とともに様々な形に見立てられ変化して行
く【布】は、まるで命を吹き込まれたかのように躍動し弾みます。
言葉を話す前の子どもたちにも「いま、そこから感じることを楽しむ」の意味が
伝わればと願っています。